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長崎県西彼杵郡長与町吉無田郷2026番地6

予防接種

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日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(更新:2025.6.23)

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール.png

ワクチンの説明

●五種混合

ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオを予防する目的で接種するワクチンです。
<ジフテリア>
発熱や嘔吐、のどの炎症を起こして、犬の鳴き声のような咳が特徴の病気です。重症化すると、眼球や呼吸に必要な横隔膜の麻痺、心不全などを起こして命に関わることがあります。
<百日咳>
その名前の通り、長く続く咳が特徴的な病気で、顔が真っ赤になるくらい咳が続いてひどくなります。重症化すると、けいれんや肺炎、脳症などの病気を起こして重篤な後遺症が残る場合があります。
<破傷風>
擦り傷や切り傷などの傷口から、土の中にいる菌が体内に侵入して感染する病気です。神経の麻痺や筋肉のけいれん、呼吸困難などを起こすことが特徴で、命に関わることの多い病気です。
<ポリオ>
感染初期の症状はかぜに似た症状ですが、重症化すると腕、足に麻痺を起こす病気で小児麻痺とも呼ばれています。腕や足の麻痺は後遺症として残ることや、ポリオに感染した数十年後に突然疲労や痛み、
筋力低下などの症状を起こすポストポリオ症候群になることもあります。また呼吸に必要な筋肉の横隔膜に麻痺が起こると呼吸ができなくなり、人工呼吸器が必要になります。

●二種混合

ジフテリアと破傷風を予防する目的で接種するワクチンです。 4種混合ワクチンに含まれる、ジフテリアと破傷風に対する抵抗力を高めるために期間を空けて接種します。
<2種混合ワクチンの接種時期>
2種混合ワクチンは全部で1回のみの接種となります。11歳~13歳になるまでの期間が定期接種の対象期間となり、赤ちゃんの頃のワクチンから期間が空くので忘れないように接種しましょう。
4種混合の追加として2種混合ワクチンを接種するため、第2期とも呼ばれます。
<一般的なスケジュール>
1回目(第2期):11歳~13歳未満の間

●MR(麻疹・風疹)

麻疹(はしか)や風疹(三日はしか)の予防を目的として、接種するワクチンです。
<麻疹(はしか)>
発熱や咳、鼻水などの風邪に似た症状に加えて、目やにや発疹が特徴的な病気です。重症化すると、気管支炎や肺炎、脳炎などを起こして命に関わることもあります。
さらに年齢を問わず、重症化することがあると指摘されていることも特徴です。
<風疹(三日はしか)>
発熱や発疹が見られたり、首のリンパが腫れるなどの症状が特徴的な病気です。重症化すると、脳症や出血時に血が止まらなくなる血小板減少性紫斑などの合併症を起こすことがあります。
妊娠中の女性が感染すると、出産時に難聴や白内障、心臓病などの先天性の病気のこどもが生まれる可能性があります。

麻疹(はしか)や風疹(三日はしか)は、こどもでも大人でも年齢を問わずに発症する病気で、感染した方の咳やくしゃみに含まれる唾液や鼻水などの飛沫に含まれるウイルスを吸い込んだり、
口や鼻などの粘膜に触れることで感染します。
※重症化すると命に関わる病気であることや、大人になってからも感染して発症・重症化することがあるため、予防接種が推奨されています。
<MRワクチンの接種時期>
MRワクチンは全部で2回の接種が推奨されています。MRワクチンは定期予防接種です。
<一般的なスケジュール>
1回目(1期):生後1歳~2歳になるまで
2回目(2期):小学校入学前の1年間(生後5歳~7歳未満)
MRワクチンは上記のスケジュール以外での接種の場合、任意接種となり自己負担金(窓口でのお支払い)が必要となります。
1回目は「生後1歳になったとき」、2回目は「年長さんになったとき」などに接種するようにスケジュールを組んで接種忘れの無いように注意しましょう。
<MRワクチンの副反応>
MRワクチンの副反応は、接種した場所の赤みや腫れ、痛み、しこりなどがみられることがあります。
また、接種してから5~10日後に熱が出ることや発疹が出ることがありますが、2~3日程度で症状は解消していきます。
ごく稀に、ショック症状(意識朦朧、声をかけても反応が無い)やアナフィラキシー様反応(重いアレルギー反応で呼吸困難などを起こすこともある)が見られる場合もあります。
ショック症状、アナフィラキシー様反応が見られる場合には、すぐに医療機関に相談するようにしてください。

●BCG

結核に対し免疫を作り、予防する目的で接種を行うワクチンです。
定期予防接種のため、定期予防接種期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。
<結核>
結核菌という細菌の感染によって発生する病気です。
始めは咳や発熱が続き、かぜに似た症状が見られます。長期にわたり症状が続くことが特徴で、微熱が続き、手足が麻痺することや、元気がなくなるなどの症状がみられることもあります。
咳が長引く、長期的に体調が悪いなどの症状がみられる場合、家族への感染にも注意が必要なため、予防が大切な病気です。重症化すると、肺結核や結核性髄膜炎を起こして命に関わることもあります。
感染力が強く国内では未だ毎年3万人以上の患者がいるという報告もあります。
他のワクチンと異なり、スタンプ式の注射(ハンコ注射)で接種をします。ハンコ注射を使用するのは皮膚の内側である皮下ではなく、皮膚の表面に近いところの皮内に注射するためです。
皮内には樹状細胞と呼ばれる免疫細胞があり、免疫がつきやすいと言われています。
<BCGワクチンの接種時期>
BCGワクチンは全部で1回のみの接種です。定期予防接種のため、自己負担なしで接種を受けることができます。
<一般的なスケジュール>
1回目:生後5か月~8か月になるまでの間
定期接種の可能な期間は、0歳~1歳までの間とされていますが、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めた生ワクチンのため、2~3カ月のような早い段階だと副作用も大きくなります。
また、生まれつき免疫がたいへん弱い先天性免疫不全症の赤ちゃんには接種できません。先天性免疫不全症の診断がつけにくいこともあり、生後3か月未満での接種はおすすめできません。
<BCGワクチンの注意点>
9本の細かい針を皮膚に押し付けるタイプのはんこ注射になります。その部位は乾くまで触らないようにしてください。
<BCGワクチンの副反応>
接種を行ってから2~3週間後に、接種の部位が腫れて膿みが出てくることがあります。しかし数か月で自然治癒しますので、塗り薬や貼り薬の使用は行いません。
また割合は1%未満ですが、接種してから1~2か月後ほどで脇の下のリンパが腫れてくることがありますが、正常な免疫反応なので自然に治癒します。
また、こどもが先天的免疫不全症を発症していた場合に菌が全身に広がってしまう場合があります。
<コッホ現象について>
BCGワクチンを接種してから3~10日後に接種部位に赤みをともない、膿んできた場合は接種前から結核に感染していた可能性が高まります。
これをコッホ現象と言い、ワクチンによる副作用ではありません。そのため、なるべく早くワクチンの接種を行ったクリニックへ受診をしてください。

●日本脳炎

日本脳炎の予防に効果が期待できるワクチンで、日本脳炎にかかる割合を75~95%減らすと言われています。日本脳炎は発症すると重症化する割合が非常に多いので予防接種が大切です。
定期予防接種のため、定期予防接種期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。
<日本脳炎>
日本脳炎は、感染してもほとんどの場合は初期症状が見られないことが特徴です。感染した100~1000人に1人ほどが発症すると言われており、感染してから7~10日後に脳炎を発症します。
脳炎を起こすとけいれんや意識障害を起こし、重篤な後遺症や命に関わります。発症すると2割~4割の人が亡くなり、一命をとりとめたとしても、多い割合で脳に障害が残ってしまう病気です。
日本脳炎ウイルスは、日本脳炎に感染した豚の血液を吸った蚊が人の血液を吸うときに感染します。
日本では蚊の増える6月~9月ごろに感染しやすくなります。飛沫感染などで人から人へ感染することはありません。
蚊は6~9月に活発化し、昼間は田んぼなどに潜み、夜間に活動します。日本脳炎にかからないようにするためには、蚊に刺される可能性のある場所や時間に行動しないことが大切です。
<日本脳炎ワクチンの接種時期>
日本脳炎ワクチンは全部で4回の接種です。定期予防接種で3歳から接種が推奨されています。
またおたふくや水痘(水ぼうそう)のワクチンと同時に接種を行うことができます。
<一般的なスケジュール>
1回目(第1期1回目):3歳になってすぐ
2回目(第1期2回目):1回目の後1~4週間後
3回目(第1期追加接種):2回目から約1年後
4回目(第2期):9歳~13歳になるまで
定期接種が可能な時期で、第1期は生後6か月から可能ですが、標準的なスケジュールとして3歳からの接種が推奨されています。
流行地や養豚場の近くに住むことがあるなど、生活環境にもよって接種がおすすめの時期が異なってきますので、気になる方はご来院してご相談下さい。
<ワクチンを受けることができない場合>
高熱がある場合。
重い急性疾患にかかっている場合。
ワクチンによりアナフィラキシーショック(重いアレルギー反応)を起こしたことがある場合。
その他、医師が受けられないと判断した場合。
<接種が遅れてしまったら>
ワクチンの接種が遅れてしまい、前の接種から間隔があいてしまった場合でも、次の接種はちゃんと有効で免疫ができます。
そのため、最初から接種しなおす必要はありません。すぐに次の接種を行いましょう。

●子宮頸がん(HPV)

子宮頸がんや尖圭コンジローマなどのヒトパピローマウイルスによる感染症の予防を目的とするワクチンです。
女の子の小学生高学年~高校1年生までが定期予防接種となるワクチンで、期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。
<子宮頸がん>
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因となる病気で、子宮の入口部分に感染することで発症する病気です。
ほとんどの場合は自然に治ることがありますが、感染が続いた場合がんになります。
子宮頸がんは国内でも毎年2800人が命を落としているという報告もある重大な感染症で性交渉が主な感染経路です。
ヒトパピローマウイルスは誰でも感染する可能性のあるウイルスで、女性の約80%が気づかない間に感染したり、治ったりを繰り返しています。
ウイルスの型が非常に多く150種類以上あるとも言われています。
ウイルスの型によっては、外陰部や膣にいぼができる線形コンジローマや再発性喉頭乳頭種、中咽頭がん、肛門がん、膣がんなどを引き起こします。
<子宮頸がん(HPV)ワクチンの接種時期>
子宮頸がんワクチンは全部で3回接種です。定期接種は女子が対象で、中学1年生~高校1年生の間に接種します。
子宮頸がんワクチンには2価と4価と9価のワクチンがあります。
*4価のワクチンは子宮頸がんの原因になるヒトパピローマウイルス16型と18型また尖圭コンジローマの原因になる6型と11型の4つのヒトパピローマウイルスの型による
 感染症の予防に効果が期待できるワクチンです。
*4価のワクチンに比べ、より多くのHPVウイルス型をカバーするワクチンです。HPVウイルスの感染症の予防に効果が期待できるワクチンです。
<一般的なスケジュール>
1回目:中学1年生
2回目:1回目接種から2か月後
3回目:1回目接種から6か月後
一般的なスケジュールを過ぎている場合でも、高校1年生までは定期接種の対象となっていますので、期間内の接種券がお手元にある場合はご相談ください。
ワクチンの接種は原則保護者の方の同伴が必要ですので、予約を取って保護者の方と一緒にご来院ください。
子宮頸がんワクチンは、予防接種専用時間以外での接種も行っておりますので、学校が終わってからの夕方の診療時間などお電話でご連絡いただき日程調整の上ご来院ください。
子宮頸がんワクチンについては在庫に限りがあるため、事前のご予約が必要となりますことご了承ください。
<子宮頸がんワクチンの副反応>
局所的な痛みや筋肉痛はワクチン接種の一般的な副作用で、これらは通常数日以内に自然に治まります。
またまれに痛みやストレスの反応として自律神経系が一時的に過剰に反応し、心拍数の低下や血圧の低下を引き起こし、一時的な意識喪失(失神)を引き起こす場合があります。
接種後に十分な休息をとり、接種によるストレス反応が落ち着く時間を確保することが大切です。
また、失神が起こると転倒によるけがのリスクがあるため、接種を受ける際は、寝た状態で接種を受けることや、接種後に一定の時間、安静に過ごすことも検討されると良いでしょう。
ワクチン接種における副作用やリスクを理解し、適切な対策を取ることで、接種の経験をより安全で快適なものにすることが可能となります。お気軽にご相談ください。

●小児用肺炎球菌

こどもの細菌性髄膜炎などを引き起こす原因である、肺炎球菌による感染症の予防を目的として接種するワクチンです。
肺炎球菌はインフルエンザ菌b型と並んで、こどもの細菌性髄膜炎や菌血症といった感染症の原因菌とされています。2歳以下のこどもの場合は、ほとんど免疫が無く感染すると重症化しやすいことも特徴です。
肺炎球菌感染症になると、細菌性中耳炎や重い肺炎、細菌性髄膜炎のほか、敗血症や菌血症を起こします。
<細菌性髄膜炎>
脳を保護する髄膜に細菌が繁殖して炎症を起こす病気
<敗血症>
血液の中に細菌が繁殖して身体の組織や臓器が正常に機能しなくなる病気
<菌血症>
高い熱以外症状がほとんどなく、血液中に細菌が増殖する病気
<髄膜炎>
目立った初期症状が見られないだけでなく、血液検査を行っても見分けることが難しいため、早期診断が難しい病気です。
また命に関わることや重度の後遺症が残ることもありますので、予防接種を受けて発症や重症化を予防することが重要です。
<肺炎球菌ワクチンの接種時期>
肺炎球菌ワクチンは全部で4回の接種が推奨されています。MRワクチンは定期予防接種です。
<一般的なスケジュール>
1回目:生後2か月
2回目:生後3か月
3回目:生後4か月
4回目:生後1歳
生後2か月~7か月未満の間に接種を開始した場合、1回目~3回目は約4週間以上間隔をあけて接種をしていきます。3回目の接種は遅くとも1歳になる前に受けましょう。
4回目の接種は3回目接種をしてから、7か月~13か月後の間に接種しましょう。
定期予防接種として接種可能な期間は5歳までですが、早めの接種が推奨されていますので、生後2か月のワクチンデビューのタイミングから接種をおすすめしています。
<肺炎球菌ワクチンの副反応>
肺炎球菌ワクチンの副反応は、接種した場所の赤みや腫れ、痛み、しこりなどがみられることがあります。
また、接種してから5~10日後に熱が出ることや発疹が出ることがありますが、2~3日程度で症状は解消していきます。
ごく稀に、ショック症状(意識朦朧、声をかけても反応が無い)やアナフィラキシー様反応(重いアレルギー反応で呼吸困難などを起こすこともある)が見られる場合もあります。
ショック症状、アナフィラキシー様反応が見られる場合には、すぐに医療機関に相談するようにしてください。

●ヒブ(Hib)

ヒブワクチンとは、こどもの細菌性髄膜炎で最も多い原因のインフルエンザ菌b型(Hib)に対する抵抗力を高める効果が期待できるワクチンです。
<インフルエンザ菌b型(Hib)>
感染すると人から人へ飛沫感染することがあり、肺炎や中耳炎、喉頭蓋炎(のどの奥の炎症)を起こすことがあります。
重症化すると細菌性髄膜炎といって、命に関わったり、治療しても重度の後遺症が残ったりすることのある病気を起こします。
髄膜炎は早期診断が難しく、気づかないうちに進行していることがあるため、予防が大切です。 
名前が似ているため間違いやすいのですが、インフルエンザ菌b型(Hib)とインフルエンザウィルスとは全く異なる菌です。
もちろん予防にはインフルエンザワクチンとは別で、ヒブワクチンを接種する必要があります。
<ヒブ(Hib)ワクチンの接種時期>
ヒブ(Hib)ワクチンは全部で4回の接種が推奨されています。定期予防接種で、自己負担なしで接種することができます。
<一般的なスケジュール>
1回目:生後2か月
2回目:生後3か月
3回目:生後4か月
4回目:生後1歳
生後2か月~7か月未満の間に接種を開始した場合、1回目~3回目は約4週間以上間隔をあけて接種をしていきます。4回目の接種は3回目接種をしてから、7か月~13か月後の間に接種しましょう。
定期予防接種として接種可能な期間は5歳までですが、早めの接種が推奨されていますので、生後2か月のワクチンデビューのタイミングから接種をおすすめしています。
<ヒブ(Hib)ワクチンの副反応>
ヒブワクチンの副反応としては、接種した場所の赤みや腫れ、痛み、しこりなどがみられますが、ほとんどの場合は24時間以内に自然に解消されます。
また、発熱や不機嫌、下痢、食欲不振などの全身症状が見られる場合もあるものの、数日以内に症状は治まることがほとんどです。
ごく稀に、声をかけても反応が薄い・無いショック症状や息苦しい・呼吸困難といったアナフィラキシー様反応が見られる場合もあります。
けいれんやショック症状、アナフィラキシー様反応が見られる場合には、すぐに医療機関に相談するようにしてください。

●水痘(水ぼうそう)

水痘(水ぼうそう)の予防に効果が期待できるワクチンです。
またワクチンを接種していない方が水痘ウイルスに感染した場合、72時間(3日)以内に接種すると、発症を予防する効果があります。
定期予防接種のため、定期予防接種期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。
<水痘(水ぼうそう)>
発熱と激しいかゆみを伴った赤い発疹が全身にできることが特徴の病気です。
熱は数日で収まりますが、発疹は水ぶくれになった後かさぶたになって、1週間くらいで落ち着いてきます。水ぶくれの中にはウイル
スが潜んでいるため、掻いたりこすったりしてつぶれるとウイルスが広がっていきます。
重症化した場合、肺炎や脳炎、皮膚の細菌感染症などの合併症を起こすことがあります。
特に1歳未満や7歳~10歳のお子さん、またアトピー性皮膚炎などの皮膚の疾患がある方は重症化しやすいことが分かっています。
大人にも感染したり、重症化することがあるので注意が必要です。
過去に水ぼうそうにかかったことがある場合、風邪などで免疫力が低下したときに帯状疱疹を起こすことがあります。
水ぼうそうと帯状疱疹は同じウイルスが原因で、治っても体内に潜んでおり免疫力が下がったときに皮膚症状として現れます。
感染力が非常に強く、飛沫感染や接触感染のほか、空気感染することもあります。
家族の中で感染したお子さんがいる場合は、症状が続いている間は兄弟と同じ空間を使わないことやタオルや洋服は分けて選択するなど注意しましょう。
また大人の方で帯状疱疹が出ている場合には、水痘にかかったことのないお子さんと接触すると、水ぼうそうを発症することがあるので同じ世帯で暮らしている場合には気を付けてください。
<水痘(水ぼうそう)ワクチンの接種時期>
水痘(水ぼうそう)ワクチンは全部で2回の接種です。定期予防接種で生後1歳から接種が推奨されています。
<一般的なスケジュール>
1回目:1歳になった時
2回目:1歳6か月~3歳未満(1回目接種から6~12か月後)
年齢が低いお子さんの間で流行することが多い病気ですので、保育所や幼稚園などの集団生活に入る前の早いうちの接種がおすすめです。
以前は1回接種でしたが、1回の接種では20〜50%の児が水痘にかかってしまうので、2回接種が推奨されています。
<水痘(水ぼうそう)ワクチンの副反応>
健康なこどもにとって、水痘(水ぼうそう)ワクチンは基本的には安全であり、大きな副作用が起こることはごくまれです。
副反応としては接種部位の痛みや赤み、腫れ、しこりが見られることがあります。
またこちらもまれですが、ワクチンの接種後に発熱や発疹を発症することがあります。
しかし、それらの副反応は軽度で一時的なもので、自然に改善します。
何らかの異常な症状が見られた場合、や心配な症状がある場合は、すぐにご相談ください。

●B型肝炎

B型肝炎の予防に効果が期待できるワクチンです。またガンを予防する世界初のワクチンです。
乳児期にB型肝炎のワクチンの接種を行うと、免疫が獲得しやすくなることが立証されています。
ワクチン3回接種を行うと約20年の免疫効果があると言われています。
定期予防接種のため、定期予防接種期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。
<B型肝炎>
B型肝炎ウイルスへの感染が原因となる病気で、感染するとウイルスが肝炎を起こして、慢性化すると肝硬変や肝臓がんを起こします。
肝炎を起こすと疲労感が続いたり、黄疸が見られます。感染初期に重症化すると、命に関わったり、慢性化してこどもでも肝硬変や肝臓がんに進行することもあります。
血液の輸血や粘膜の接触などで感染します。感染力が非常に強く、最近では汗や涙からの感染の可能性も指摘されています。
お母さんがキャリア(血液中に大量の感染ウイルスを持っている方)の場合は、高率に新生児に感染します。
血液や体液との接触や途上国への渡航、消毒不十分な医療器具による感染も起こり得ますから、すべての方がこどものうちからワクチンを接種して予防を心がけておくことが大切です。
WHOはすべての乳児に本ワクチンの接種を推奨しています。
<B型肝炎ワクチンの接種時期>
B型肝炎ワクチンは全部で3回の接種です。定期予防接種で生後2か月から接種が推奨されています。
<一般的なスケジュール>
1回目:生後2か月
2回目:生後3か月(1回目接種から4週間以上経過後)
3回目:生後7か月~9か月(1回目から20週以上経過後)
定期接種可能な期間は生後0か月から1歳未満の間です。
生後どの時期でも接種できますが、定期接種の場合生後2か月から開始します。
定期接種の期間が1歳の誕生日の前日までとなっており、2回目の接種から期間が空くので、忘れないように注意してください。
スケジュール管理について、当院では初めての予防接種外来で相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンなどと同時接種ができますし、単独接種もできます。
お母さんがB型肝炎抗原陽性の場合は接種の仕方が異なります。
<同時接種について>
ワクチンの同時接種は、こどもをさまざまな病気から守るための重要な戦略です。
ワクチンの同時接種は、多くの国々で行われており、安全性と有効性が広範囲にわたって調査され、確認されています。
同時接種は、こどもが早い段階で必要な免疫を獲得できるため、重要な保護手段となっています。
さらに、同時接種は診療所への訪問回数を減らすことができ、親や保護者にとっても負担を軽減することができます。

日本でも同時接種の安全性は確認されており、予防接種法に基づく予防接種で同時に接種可能な組み合わせが明示されています。
ただし、あくまでワクチン接種は個々のこどもの健康状態や事情により異なるため、お気軽にご相談ください。

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